L水痘ワクチン
  日本において毎年約80万人が罹患し、その内の約3000人が入院する。治療薬があるにもかかわらず死亡に至る患者も十数人にのぼる。また、成人、妊娠女性や免疫低下状態の人が罹患した際には、重症化や先天性水痘症候群、新生児水痘など重篤な病気をおこす。予防接種で防ぐことが賢明です。

接種方法:接種時期は、1歳過ぎで集団生活に入る前(標準的には生後12〜15か月)に1回目接種を行い、1回目接種から3か月以上(標準的には6か月から12か月の間)あけて3歳までに2回目接種を終了することが勧められます。2回接種が基本であり、2回接種が終了していない方は、年齢より接種間隔が異なるため個別に相談してください。

副反応:ショック・アナフィラキシー様症状や血小板減少性紫斑病がみられることが皆無ではない。接種直後から接種局所の症状(発赤・腫脹・痛み)や発熱、発疹などが約7%にみられる。また、弱毒生ワクチンのため接種1-3週間後に発熱、発疹・水疱が出現することもある。

問題点:
1回のワクチン接種で、約90%以上の人が抗体を獲得できるが、ワクチン接種者のうち20%弱に軽症ながら流行した際に水痘を発症する。2回接種でこのようなことが回避できるものと考えられる。


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