Bワクチン接種スケジュールについて |
接種可能なワクチンの増加に伴い、希望ワクチンの選択に基づき、計画的に接種日程を決めることが必要です。 特に乳児期に接種すべきワクチンが多く、計画的に行わないと予定の時期までに終了できないことも起こり得ます。とりわけロタワクチンは生後6週から接種可能で、生後13週までに1回目の接種が勧められています。また、B型肝炎予防接種は生後間もなくから接種可能です。生後1か月には、ホームドクターでおおまかな接種スケジュールを決定することをお勧めします。 現在、複数のワクチンを同じ時に接種する同時接種が可能ですが、同時に2つ、3つを行うことは、赤ちゃんの体に対する負担が一度に2倍、3倍になると考えます。接種回数が減るわけでもありません。 当クリニックでは、現段階においては、同時接種はせず、1週間の間隔で1つ1つすることにしています。 ただ、ロタワクチンとBCGについては、他の不活化ワクチン同士の同時接種と異なり、接種後の反応時間経過が違うため、不活化ワクチンとの同時接種を行っています。 |
予防接種を受けると、次の接種を受けるまで、一定の期間をあけることが必要です。注射生ワクチンと注射生ワクチンは27日以上の間隔をあける必要があります。BCG、MR、水痘、おたふくなどがそれにあたります。ロタウイルスワクチンなどの経口生ワクチンや不活化ワクチンでは、間隔をあける必要はありません。 同じ種類のワクチン、例えばDPTはT期に3回接種しますが、その間隔は3−4週間あけて、接種することが勧められています。これは、当該ワクチンによる免疫獲得が、3−4週間隔で行った場合に、より良好だとの検討結果からです。このように複数回行うワクチンの接種間隔はそれぞれで決まっています。 |
以上のほか、集団への参加の予定や、当該疾患の流行状況、近親者の肝臓疾患の有無、兄妹の有無などについても配慮することになります。生後1か月頃には、どのようなスケジュールで行うか計画を建てることをお勧めします。次ページにスケジュール表(立案用)を付けました。利用して下さい。 |