【5-11歳を対象とした新型コロナワクチン接種について】
  今回使用するファイザー社製5-11歳用新型コロナワクチン『コミナティ筋注5-11歳用』は、成人用(12歳~)に比べ含有されるmRNA量が1/3に減量された製剤です。同ワクチンの海外での報告では、発症予防効果は90%以上とされていますが、現在流行中の変異ウイルスへの有効性は不明です。

 米国での副反応の調査では、2回接種後、接種局所の反応が約60%、発熱を主とする全身反応が約40%に認められ、発熱は1回目接種後約8%、2回目接種後約13%と報告されています。同時期に行われた別の調査では、重篤な副反応とされた100例(2.4%)の内29例が発熱、11例が心筋炎と診断されましたが、全員回復したとされ、成人に比べ副反応の頻度は低いと報告されています。

 現状では、全年代における小児の新型コロナウイルス感染者も少なく、重症度も大多数が軽症です。しかし、全年齢における感染者数の増大が続くと、ワクチン未接種の小児感染者が増え、重症者の増加が懸念されます。また、2歳未満児や基礎疾患のある小児患者における重症化リスクの増大が報告されています。

 このような状況から、周囲の大人たちへの接種や基礎疾患のある小児への接種の重要性は言うまでもありません。健康な子どもへのワクチン接種には、同居家族に高齢者や乳児がいるなどメリットとデメリットを本人と養育者でしっかり検討した上で決定する必要があります。確認事項等不明な点がある場合には、前もって(予約する前に)相談してください。(岸田こどもクリニック)