舌下療法実施中です 
 スギ花粉によるアレルギー性鼻炎患者やダニアレルギーによるアレルギー性鼻炎患者に対する舌下免疫療法を実施しています。舌下に薬剤を1分間保持できる5歳頃から可能です。

 舌下免疫療法とは、舌下に原因アレルゲンであるスギアレルゲンあるいはダニアレルゲンエキスを、低濃度、少量から投与し、徐々に増量、高濃度へ移行させ、最高容量に到達後、その量を維持容量として、連日投与する治療法で、当該アレルゲンに対する過敏性を減少させる根治療法の一つです。

 実際には、スギ花粉症では、シーズンオフ(6~11月頃)に治療を開始します。ダニアレルゲンに対しては、そういった制限はありません。少なくとも2~3年継続することが必要です。 また、アレルゲンエキス服用直後の食事・飲酒の禁止、服用2時間は激しい運動や入浴を避けるなどの制約もあります。

 治療効果は、治療薬剤の減少などを含め、70~80%と報告されています。当クリニックでの検討では、さらに良好なものと考えます。副反応については、アナフィラキシーの可能性は、完全には排除できませんが、頻度の高いものとしては、口内局所の反応や蕁麻疹などの皮膚の反応が主です。注射による皮下免疫療法と異なり、痛みを伴わないため、小児でも、特に継続治療が期待されます。
 

スギ花粉によるアレルギー性鼻炎患者やダニアレルギーによるアレルギー鼻炎患者に

対する舌下免疫療法を実施しています。5歳以上の患者さんが対象です。