⑨抗ヒスタミン薬のいろいろ
抗ヒスタミン薬には、開発された順番に、第一世代と第二世代(抗アレルギー薬)に分けられ、さらに第二世代は、Ⅰ類とⅡ類に分類されます。
第一世代の抗ヒスタミン薬には、抗アセチルコリン作用があり、眠気が強く、口が渇いたり、便秘になったりすることがあります。緑内障のヒトは服用することができません。乳幼児でよく使うぺリアクチンには、鼻を止める以外に抗セロトニン作用として、下痢や嘔吐を抑える作用や食欲増進作用もあります。一般に即効性でくしゃみ・鼻水をすぐに止めたいときにはお勧めです。
第二世代の抗ヒスタミン薬は抗アレルギー薬とも呼ばれ、Ⅰ類には、けいれんを悪化させることがあり、熱性けいれんの好発時期である乳幼児には注意が必要です。眠気は第一世代よりも弱く、抗ヒスタミン作用のほかケミカルメディエーター遊離阻害作用も認められます。
Ⅱ類はⅠ類よりもさらに眠気は少なく、けいれんへの悪影響もなく小児でも安全に使用できます。クラリチン、アレグラには添付文書上に車の運転注意の記載もありません。