⑩アデノウイルス感染症
ポイント
アデノウイルスは、「風邪症候群」を起こす主要病原ウイルスの一つで、何十種類にも分かれています。潜伏期は概ね5-7日。代表的な病気に咽頭結膜熱(プール熱)、流行性角結膜炎、出血性膀胱炎などがあります。ここでは咽頭結膜熱についてお話します。
症状
急な高熱とともに、咽頭痛・頸部痛・頭痛などが出現し、目の充血と目や二がでます。高熱は3-7日間続きます。
病態
アデノウイルスは扁桃腺やリンパ節の中で繁殖します。飛沫や便で感染し、潜伏期は5-7日です。上気道炎から肺炎、胃腸炎、結膜炎、髄膜炎までの原因ウイルスとなります。
診断
咽頭所見、流行の有無、結膜炎の合併などから疑う。咽頭や涙液、便から迅速診断キットで関連物質の検出で診断できます。
治療
対症療法。2日間無症状が続いてから登園・登校して下さい。