㉖ニキビ(尋常性ざ瘡)
ポイント
青春のシンボル『ニキビ』も自己流治療で誤ると、ニキビ跡を残し、後悔することになります。適切な時期に適切な治療が必要です。
症状
初発症状は、前額など顔中心に丘疹や発疹など(コメド)、胸部や背部にも出現することあり。
病態
皮脂の分泌増加に伴い、毛穴が詰まり、毛穴に皮脂が溜り、膨らみます。これが面ぼう(コメド)です。毛穴にはアクネ菌が常在しており、ふたをされたために増殖し、炎症を引き起こします。そのため膿を持ったニキビになり、治癒過程で瘢痕を残すことになります。
診断
発疹の発生年齢や場所などから面ぼうを見つけ診断。
治療
アダパレンと過酸化ベンゾイルが中心的に使われる。中等症以上の症例では、抗菌剤が追加されることがある。急性期の症状が落ち着いた後も寛解療法として使われる。言うまでもなく非刺激性の石鹸での日々の洗顔が必要です。
アダパレンは、皮膚の角化がおさえ、ニキビの前段階の微小面皰と非炎症性皮疹を抑制し、その結果、炎症性皮疹の減少も期待できます。過酸化ベンゾイルには、抗菌作用と角化した皮膚を柔らかくし、角層の剥離を促し、炎症性、非炎症性皮疹をともに減少させます。
予防
丁寧な洗顔。治療で症状が落ち着いた場合には、いい状態を保つため(寛解維持)、アダパレンなどが使われる。適切な治療でニキビ跡を作らずに治癒させましう。