④-③-⑩アレルゲン別除去食療法 魚卵アレルギー
⑩魚卵アレルギー
魚卵の中で、イクラは、通常生で食べるため重篤な症状を引き起こすことが多い。魚卵と鶏卵の間には共通抗原性は認めない。したがって鶏卵アレルギーがあるからといって魚卵も制限する必要はない。一方、異なる魚種の卵間では共通抗原性が認められる。さらに、魚卵とその親魚肉の間の共通抗原性については、不明である。
イクラやスジコ(筋子)は、サケまたはマスの卵である。サケもマスもサケ科サケ属に分類され、サケの卵とマスの卵の共通抗原性は高。
タラコは、スケトウダラの卵巣から作られたもので、イクラほどアレルギーの頻度は高くない。イクラとの共通抗原性があり、イクラにアレルギーのある場合はタラコにも注意する。
実際の除去方法
生イクラや生タラコは食べない。刺身をはじめ生食は3歳を超えてから。加熱処理でアレルゲン性の低下が期待される。鶏卵アレルギーがあるからといって無条件に魚卵を制限する必要はない。