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こどもの病気ナレッジノート

Knowledge

⑤水いぼ(伝染性軟属腫)は、治療する必要ある?

小児の病気

“水いぼ”は伝染性軟属腫ウイルスが、皮膚の角質細胞に感染して発症します。感染してから約1か月かかって、目に見える大きさの“水いぼ”になります。主に子どもの体幹や四肢に数ミリサイズの光沢のある少しかたい丘疹を生じます。

プールやお風呂でうつると考えられて来ましたが、このウイルスは、感染力は弱く、同じプールに入るだけでうつることはありません。“水いぼ”ができている部位を別のお子さんが濃厚に触ったり、タオルを共用したりすると感染する恐れが生じます。したがって、“水いぼ”があるということで、原則としてプールを禁止する必要もありません。

いったんうつると引っ掻いて、感染が拡がって、いぼの数が増え、1つ1つの大きさも大きくなります。やがてウイルスに対する免疫が成立すると自然に治ります。患児の90%以上は1年以内に自然治癒します。ですから、成人の方で“水いぼ”で悩む人は皆無に近いと思います。