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こどもの病気ナレッジノート

Knowledge

⑦溶連菌感染症

小児の病気

ポイント

感染2-3週間後に、溶連菌の毒素によって、糸球体腎炎やリウマチ熱を発症することがあり、注意が必要。予防としては、十分に溶連菌をたたくことです。兄弟への感染を防ぐために、幼児から高校生の家族にも抗生剤を予防投与することがあります。

症状

乳幼児では鼻咽頭炎を起こし、中耳炎を合併することもある。少し大きくなると、急な高熱で発症することが多い。咽頭痛を伴う扁桃炎などの上気道炎で、咽頭の発赤や口蓋の出血斑、扁桃の膿栓・白苔、イチゴ舌など口腔内の多彩な所見を呈する。また、頸部リンパ節の腫脹と圧痛を認め、部分的あるいは全身性の鮮紅色の発疹を伴う。発疹は、その後、膜様あるいは粉状にむけて終わります。

病態

A群β溶血性連鎖球菌の感染により起こります。発疹は毒素に対する過敏反応と考えられています。この毒素に対する抗体の保有者には生じません。また、リウマチ熱や腎炎も毒素によって起こると考えられています。潜伏期間は2-5日です。

診断・検査

疑った場合、咽頭分泌物中の溶連菌関連物質を迅速に検出する簡易検査を施行します。

治療

抗生物質の投与。ペニシリン系では10日間、セフェム系では5-7日間の投与が必要です。尿の色や変化に注意。3-4週間後に尿検査を行い、腎障害のチェック。