男性に対するHPVワクチン
はじめに
HPV(ヒトパピローマウイルス)は皮膚や粘膜に感染するウイルスで、主に性行為により感染します。 子宮頸がんや性感染症の原因となることが有名ですが、中咽頭がん・肛門がん・膣がん・外陰がん・陰茎がんにも関与しています。
このため、男性がHPVワクチンを接種することは、自身のがんを予防することはもちろん、性行為によるHPV感染からパートナーを守り、子宮頸がんの予防にも繋がります。
海外をみても男性がHPVワクチン接種対象となる国が増えており、早期から接種を開始していたオーストラリアでは2028年には子宮頸がんが撲滅されるといわれています。
接種費用助成
この度、2024年10月1日から世田谷区ではHPVワクチン男性接種費用助成が始まります。
助成対象者:世田谷区に住民登録のある小学6年生から高校1年生の男性
助成期間:2024年10月1日から2025年3月31日まで
助成回数・金額:全3回・全額公費負担(費用の自己負担なし)
対象ワクチン:組み換え沈降4価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(ガーダシル®)
※女性への接種では4価に加え、2価(サーバリックス®)・9価(シルガード®9)が使用されていますが、男性への接種では4価(ガーダシル®)のみ承認されています
標準的な接種間隔:2か月以上の間隔をあけて2回目の接種を受け、1回目から6か月以上の間隔をあけて3回目の接種をうけます。
主な副反応
接種後の発熱や接種した部位の痛みや腫れ、注射による痛み、恐怖、興奮などをきっかけとした失神などがあります。接種部位の異常や体調の変化、さらに高熱、けいれん、長時間持続する激しい痛みなどの異常な症状を呈した場合は、すぐに医師の診察を受けてください。
予約方法
ご希望の方は電話・受付で予約をお取りください。
接種は強制ではなくご本人の意思に基づき受けるものです(任意接種)
さらに詳しい情報を知りたい方は世田谷のWebサイトもご覧ください
女性のHPVワクチンについてはこちらをご覧ください。