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RSウイルスワクチンが開発されました

RSウイルスは、生涯にわたり風邪の主なウイルスで、せきやくしゃみなど飛沫で伝染し、肺などの呼吸器に感染します。特に乳幼児や高齢者、ぜんそくや糖尿病などの基礎疾患を持つ成人にとって重篤な病気を引き起こします。従来、未熟児や心肺系に基礎疾患がある乳児では重症化するため、ガンマグロブリン製剤(パリビズマブ)の予防投与が行われ、本国においては、11月から1月に流行することが多く、流行前から半年あまり、使用を継続する必要があります。

一方、ワクチンに関しては、小児用ではなく、高齢者用が開発され、それに続き、妊婦さんに投与することで、妊娠中の赤ちゃんの乳児期の感染を予防できることが判り、最近認可されました。高齢者用も高齢者の罹患を防ぐことで、乳幼児への感染を防ぐことも期待されます。

アレックスビー(Glaxo)は、高齢者用、アブリスボ(Pfizer)は、高齢者および妊婦用です。

接種対象者接種回数・量効果期待期間
高齢者用(60歳以上1回、0.5mL筋肉内2~3年
妊婦(妊娠24~36週の間)
妊娠28~36週での接種推奨
1回、0.5mL筋肉内産まれた赤ちゃんの乳児期、主に生後6か月頃まで