NBCG

BCG接種は、結核を予防するためのワクチンです。我が国では、平成24年度に新たに21283人が発症し、2110人が亡くなっています。罹患率は米国の4.9倍、ドイツの3.9倍で、制圧どころではありません。予防が不可欠です。

接種法
 接種開始時期:標準として5〜8か月で、1歳までに行います。
 接種回数:1回接種。
 接種場所:上腕概則の中央部分。その他の場所への接種は、薬事法上認められません。
 接種後の経過:接種後2週間くらいから針痕が発赤したり、硬結したりする。化膿することもあるが、ピークは接種5〜6週間後で、その後次第に消退する。
副反応と問題点
 副作用としては、コッホ現象と骨炎(平成22年報告では約100万回接種に5件)、腋窩化リンパ節腫脹などがある。接種後1週間から10日以内、多くは3日以内に針痕に一致して、赤く盛り上がり、その後化膿してかさぶたを作ることがあります。これをコッホ現象といい、すでに結核に感染している可能性を示すものです。すぐに接種医療機関を受診する必要があります。
 BCGは、接種後10〜15年効果があると考えられますが、あくまでも免疫系の未熟な乳幼児から小児の結核感染予防に主眼が置かれています。


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